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CULTURE

婦人服屋の西洋マネキンから学ぶファッション

西洋マネキンが好きだ

地方の老舗婦人服屋にいくと、いまだに顔の骨格や目の色、瞳の光り方まで精巧に作られた西洋マネキンに出会うことができる。精巧なマネキンは見惚れてしまうほど綺麗だし、それぞれ個性が豊かだから性格までなんとなく予想できるのがおもしろい。

ツイッギーみたいなマネキン。ライトグリーンの服が似合ってる。
このマネキンは、だいぶ気が強そうだ…

名古屋、大須商店街の「丸大洋装店」は3代続く老舗婦人服屋

派手な服多め?カラフルで綺麗な店内

今回訪れた婦人服屋『丸大洋装店』は大須商店街で100年近く店を構えており、店内のマネキンも開店すぐに購入したものだそう。つまり、このマネキンたちは、大須商店街がまだアーケードもなく、砂利道だった頃から、街の移り変わりを100年近く眺めてきたことになる。

小太りのマネキンは、京塚昌子さんをイメージして作られたらしい。よく見ると、たしかにこれだけ東洋顔だ。(目は淡いブルーに塗られているけど)

やっぱりパープルだよね。


丸大洋装店のマネキンは、鼻の高さや目の大きさ、二重の幅だってばらばら。顔も体もひとつひとつ個性に溢れている。

ザ・ベストテンあたりの黒柳徹子っぽい
細めのサングラスが似合ってる


そして”個性”があるからこそ、”服との相性”がうまれる。ひとつひとつ違うマネキンだと、店主もセンスの発揮しがいがあるのだろう。丸大洋装店のマネキンはどれもイメージぴったりの服を着ていて(細めのサングラスも)とてもかっこよかった。婦人服屋の腕の見せ所は、「マネキンにどれだけ似合う服をコーディネートできるか」なのかもしれない。婦人服屋ではユニクロでは出合えない意外な組み合わせや、個性に合わせたスタイリングを見ることができるとおもった。さあ若者よ、『ファッション誌を捨てよ、婦人服屋へ行こう。』

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えこだりょう

えこだりょう

編集者 / ライター

人々の生活、衣食住に興味があります。 最近では主に職人さんとその手仕事(アナログ的な技法)を取材。 その他にも商店街・ピンク映画館・グッとくる看板・居酒屋のトイレ・シニアのファッション・宗教施設グルメ・入りにくい店などを追っています。 あと、江古田に住んでます。

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