北千住の商店街を歩いてると、ふと目に入る赤いテントのお店「コーヒーワークショップ・シャンティ」。1968年創業の老舗なんですが、外観の植物が手入れされていて、なんだかホッとする雰囲気。


シャンティの歴史
学生運動が盛んだった時代、大学のロックアウトで学校に行けなくなった現在のマスター宮本さんは、祖父所有の空き建物でコーヒー店を始めることに。「2、3年やってみよう」という気楽な気持ちで始めたお店は、学生の集まる場所となり、徐々に地域のお客様も増えていきました。気がつけば56年の歳月が流れ、今では小さい頃から母と来ていた方が、自分の子供を連れて来店してくれる、そんな世代を超えた愛されるお店になっています。


こだわりの空間づくり
店内の内装や家具の多くはマスター夫妻の手作り。サイフォンのある家庭で育ったマスターと、幼い頃からお菓子作りを楽しんでいた奥様が作り上げる温かな空間は、海外から来た人からも「コージーなお店」と評価されています。毎日2回来店される常連さんもいるほど、居心地の良い雰囲気が漂っています。

心を込めたメニュー
「粉はたっぷりと使い、お湯と接する時間が短いほどいいコーヒーになります」という店主の宮本さんの言葉通り、サイフォンで丁寧に淹れられるコーヒーは、香り高く、酸味と甘みが絶妙なバランス。自家焙煎にこだわって、常時20種類以上の豆を用意しているんです。


特に甘みがありスッキリした飲み心地のアチェは、酸味も控えめでストレートで楽しめます。「高いコーヒーを緊張して飲むのではなく、気軽に楽しんでほしい」という想いで、豆は量り売りもしているので、気に入った味は家でも楽しめます。手作りケーキは無添加で甘さ控えめ、季節のフルーツは生のものを使用。ミックスサンドは野菜のシャキシャキ感とバナナのアクセントが絶妙なバランスです。

営業時間は10:00~18:00(L.O.17:30)、水曜・木曜定休。北千住駅から徒歩5分の千住ほんちょう商店街にあり、絵本から飛び出してきたような素敵な夫婦が営む、温もりあふれる喫茶店です。
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